女性客も楽しめる場に 「コミュニティスナック」のママ 第3の居場所で出会いを

西日本新聞 筑後版

「新たな出会いの場にしたい」と話す市田里実さん(左)と坂井洋子さん 拡大

「新たな出会いの場にしたい」と話す市田里実さん(左)と坂井洋子さん

女性客を増やそうと企画した「イケメンBar」の夜

 飲み物、食べ物の持ち込み可で、女性の1人客や子ども連れも大歓迎。店内の一角は子どもたちが遊べるよう畳のスペースがある。「男性の社交場」というスナックの常識を覆す店が3月、大川市榎津にオープンした。店名は「コミュニティスナック さとみん」。

 ママを務めるのは、市地域おこし協力隊の元隊員市田里実さん(44)。活動を通じて「市内には女性や幅広い年代の人が交流できるスペースが少ない」との思いが募り、閉店したスナックの店内を改装し「女性でも気軽に安心して来店できる空間」を目指した。

 市田さんは東京都出身。大学を卒業後、出版社の契約社員となり、食と旅に関する専門誌の編集を担った。都内の家具店に勤めていた夫友之さん(45)が職人として独立することになり、家族全員で2014年9月、家具産業が盛んな大川市に移り住んだ。協力隊員の活動では、市のイベント情報を積極的に発信。現在も市の立ち寄りスポットやランチ情報を掲載するフリーペーパーの編集を務める。

 3年間の任期を終え、フリーの編集者となったが、仕事の打ち合わせ場所は福岡市や東京などの市外が多くなった。「何のために大川市に住んでいるんだろう」と立ち止まって考えたときに思いついたのが、家でも仕事場でもない「サードプレイス」と呼ばれる第3の居場所としてのスナックだった。

 内装の木材や畳は市内の木材店やインテリア店から提供を受け、工事は同じ協力隊員だった大工の池上潤さん(29)が担当。「1人じゃ店を回せない」と心配していたら、元大川観光協会職員の坂井洋子さん(51)が応援を買って出るなど、大川で培った人脈をフルに生かして開店にこぎ着けた。

 女性客を呼び込もうと、これまで「マヤ歴講座」やメーキャップ講座などを開催。イケメン男性がホストを務める「イケメンBar」も人気を集めた。料理はおつまみ程度しか置いていないが「近くにおいしいお店があるから、そこで食べたいものを買ってきて」と声をかける。

 今後は独身男女の出会い企画や、大人のための絵本の読み聞かせなどを計画している。「ママを体験してみたいという人や、昼間カフェをやってみたいという人も大歓迎。みんなで大川の出会いの場を盛り上げましょう」と呼び掛ける。
      ※

 「さとみん」は毎週火曜と金曜が市田さんママ、第2・4土曜が坂井さんママ。フェイスブックに営業日を掲載している=https://www.facebook.com/snacksatomin/

=2018/07/30付 西日本新聞朝刊=

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