井筒屋、3店舗閉鎖へ コレット、黒崎、宇部 業績回復見込めず

西日本新聞

 地場百貨店の井筒屋(北九州市)は31日、JR小倉駅前の「コレット」(同市小倉北区)とJR黒崎駅前の黒崎店(同市八幡西区)、山口宇部店(山口県宇部市)の営業を2019年5月にかけて順次終了すると発表した。売り上げが伸び悩む中で施設改修費や賃料負担が重く、3店舗とも業績回復が見込めないと判断した。今後は小倉本店(北九州市小倉北区)と山口店(山口市)の2店舗に経営資源を集中し、立て直しを図る。

 影山英雄社長は31日の会見で、約1年前から社内プロジェクトチームを立ち上げ、店舗網の在り方などについて検討を重ねてきたことを明かし、「少子高齢化で売り上げ減が続く中、今の体制では数年で厳しい局面が訪れる。生き残っていくための最善の策だった」と強調。12月末に宇部店▽19年2月末にコレット▽19年5月末に黒崎店-の順で閉鎖する方針を示した。

 閉鎖する3店舗の従業員計約350人の雇用継続は未定だが、閉店までに定年などの自然減で100人程度の退職を見込んでいるという。同社の18年2月期の売上高は783億円で9年連続の減収。18年8月中間期には店舗閉鎖に伴う特別損失約34億円を計上する。

 コレットは小倉駅前の商業ビル「セントシティ北九州」の核テナントとして集客を担ってきたが、約400メートルしか離れていない小倉本店とのすみ分けがうまくいかず、18年2月期の純損益は2年連続の赤字。黒崎店は01年に黒崎そごう跡の現在地に移転、食品フロアの刷新などでてこ入れしたが、周辺との競合激化で売り上げ減に歯止めがかからなかった。宇部店は老朽化した店舗の維持管理に多大な費用がかかる上、売り上げ減も重なり収益改善の見通しが立たなかった。

 さらにコレット、黒崎店とも賃貸物件で固定費削減のため、建物の運営会社と賃料の減額交渉の協議をしてきたが、不調に終わった。

 いずれも後継の店舗は未定で、閉店による地域経済への打撃は避けられない。影山社長は「多くのお客さまに迷惑を掛けることをおわびする」と陳謝。「小倉本店に自己資金で集中投資し、若い世代など新たな客層の掘り起こしに取り組みたい」と述べた。

=2018/08/01付 西日本新聞朝刊=

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