雨宮式SL模型登場 「朝倉軌道」甘木で企画展 筑前町の深野さん制作

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 明治末から昭和初期にかけ朝倉郡を中心に走った鉄道「朝倉軌道」の歴史を振り返る企画展が4日、朝倉市甘木の甘木歴史資料館で始まる。目を引くのは110年前の開業時に走った「雨宮式」の蒸気機関車(SL)をモデルにした長さ約1・5メートルの模型。筑前町依井の深野藤夫さん(80)が約10年前に制作したもので「朝倉軌道に興味を感じてもらえれば」と話している。

 資料館によると、朝倉軌道は1908(明治41)年、二日市(筑紫野市)-甘木(朝倉市)間で開業。その後、杷木(同市)まで延伸した。周辺鉄道も傘下に置き経営を拡大したが、次第にバスに乗客を奪われるようになり、39年の国鉄甘木線(現甘木鉄道)開業を受け、翌年に廃線となった。

 深野さんの自宅は北側を朝倉軌道が走り、南側は国鉄甘木線が見える場所にあった。朝倉軌道は深野さんが生まれて間もなく廃線になったが、母親からSLの思い出話を聞かされるうちに鉄道に興味を持つようになったという。

 元大工の深野さんは2007年、廃材の鉄などを使ってSLの模型作りを開始。これまでに大小約30両を作り上げた。

 企画展で飾る雨宮式蒸気機関車は約10年前、冊子に載った写真に目を奪われ、約2カ月かけて完成させた1両だ。煙突が長いレトロなデザインで、客車も合わせると重さは50キロ以上になる。

 12日午後1時から企画展会場で、朝倉軌道への思いを語る深野さん。「『朝倉』の名が付く鉄道であり、地域のシンボルだった。多くの人に見てもらいたい」と来場を呼び掛ける。

 企画展は模型のほか、朝倉軌道の写真15枚や年表も展示される。入場無料。9月6日まで。資料館=0946(22)7515。

=2018/08/04付 西日本新聞朝刊=

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