「核保有国に特別の責任」強調 初参列の国連事務総長 長崎平和祈念式典

西日本新聞

 9日の平和祈念式典に現職の国連事務総長として初めて参列したグテレス氏は式典のあいさつで「核保有国には、核軍縮をリードする特別の責任がある」と、強い言葉を発した。昨夏の核兵器禁止条約の採択は、非保有国が保有国に示した「不満」とも表現。自身が式典に足を運ぶことで、条約批准の機運を高めたい意向がにじんだ。

 5月に核を含む包括的な軍縮の課題を文書で発表したグテレス氏。あいさつで「核兵器の軍縮は最も重要で緊急の課題」と述べ、軍縮を進めることは「人道的原則を堅持し、持続可能な開発を促進し、市民を保護するのを助ける」と続けた。最後に「この長崎を、核兵器による惨害で苦しんだ地球最後の場所にするよう決意しよう」と呼び掛けた。

 式典に先立ち、原爆資料館を見学したグテレス氏はその後の記者会見で「人間にこんな悲劇が起きたことに深い悲しみを感じない人はいない」と語り、「廃虚から立ち上がった長崎の人々に可能性を感じる」とたたえた。8日の被爆者との面会を振り返り「被爆は苦しみそのものであり、厳粛な気持ちになれた」と表現した。

=2018/08/09付 西日本新聞夕刊=

PR

社会 アクセスランキング

PR

注目のテーマ