白玉団子 380年生き抜く味

西日本新聞

 つややかな光沢は、まるで真珠のよう。舌触りは滑らかで、程よい弾力。かむほどにコメの甘みと香りが口中に広がる。

 氷川町吉本の旧薩摩街道沿いの「白玉屋新三郎」本店で食べる白玉団子は、格別な味わいだ。創業は寛永15(1638)年。この地で積み重ねてきた380年の歴史を感じる。

 原料のもち米は、佐賀県神埼産のヒヨクモチ。本社工場で一晩、氷川町の良質な地下水に漬ける。石臼でひき、新しい水にさらして沈殿させ、不純物を取り除く作業を繰り返し、ようやく白玉粉になる。

 「白玉」は夏の季語。14代目の牛嶋伸夫社長(64)によると、白玉粉は、貴重なもち米を夏場も保存できるように生み出された、日本人の知恵の産物なのだという。お盆に白玉団子を供える地域もある。

 店では、白玉団子にかける甘味を黒蜜やきな粉、小豆など国産素材を使った8種類から選べる「白玉甘味」などを提供。「思い出作りに」と、甘味と白玉粉を組み合わせた「手作りセット」もある。

   ◇    ◇

白玉屋新三郎の「白玉甘味」

 甘味は8種類で各600円。熊本城跡の城彩苑にも店舗がある。本店=0964(43)0031。

=2018/08/14付 西日本新聞朝刊=

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