37年間、洗剤と汚水を川に垂れ流し 配管ミス 福岡市「環境には影響なし」と公表せず

西日本新聞

工業用洗剤や汚水が37年間垂れ流されていた福岡市営地下鉄姪浜車両基地添いの水路=福岡市西区 拡大

工業用洗剤や汚水が37年間垂れ流されていた福岡市営地下鉄姪浜車両基地添いの水路=福岡市西区

工業用洗剤や汚水が37年間垂れ流されていた福岡市営地下鉄姪浜車両基地添いの水路=福岡市西区

 福岡市交通局の姪浜車両基地(西区下山門4丁目)の工場棟の排水設備に配管ミスがあり、1981年の地下鉄開業以来37年間にわたり、工業用洗剤や汚水が近隣の川に垂れ流しされていたことが、あなたの特命取材班への情報提供で分かった。今年6月に判明し、現在は改善されているが、市は「環境に大きな影響はないと判断した」として公表していなかった。

 市交通局によると、地下鉄車両のエアコンフィルターを手洗いする場所の排水管が、基地内の排水処理設備につながる下水管ではなく、川に直結した雨水管に接続されていた。6月中旬に排水ポンプの漏水調査をした際、晴れなのに雨水管から水が流れる音がして配管ミスが判明。すぐに使用を中止し、配管を付け替えたという。

 81年の開業に伴って車両基地が建設された際の施工ミスが原因とみられる。工業用洗剤の成分はケイ酸塩など。工場棟の責任者は「10倍に薄めてエアコンフィルターをつけ置きし、水で流しながら洗っていた。濃度が薄く、河川環境に大きな影響はないレベルと考え、公表しなかった。真摯(しんし)に反省し、同じようなことが起きないよう注意したい」と話した。

 工業用洗剤の製造元の担当者は「大量の水で希釈されているので、人体や環境への影響は考えにくいが、あくまで排水処理が必要な薬品だ」としている。

=2018/08/21付 西日本新聞朝刊=

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