巨大ナス「ヒゴムラサキ」をステーキに
ジャンボサイズが魅力だが、悩みの種でもある。高森町特産のナス「ヒゴムラサキ」は、夏から秋にかけて旬を迎える。生でかじるとリンゴのように甘い。長さは軽く30センチ、太さも十数センチ。消費者からは「大き過ぎて使い切れない」という声も聞かれた。
そこで町からの依頼を受け、野菜ソムリエ上級プロの持田成子さん=熊本市=が提案したのがこの一品。べたに言えば「ナスのステーキ」だろうか。
料理法は簡単。ヒゴムラサキを厚さ3センチ程度の輪切りにし、小麦粉をまぶしオリーブオイルでカリッと焼く。ソースは生のヒゴムラサキ、タマネギ、トマト、キュウリをみじん切りにし、オリーブオイルとレモン汁をあえて塩少々。阿蘇高菜の種マスタードをピリッと利かせる。
地元ではみそ田楽で食べるのが定番だが、おしゃれなフレンチに。「季節の体に必要なものは、季節の野菜が持っています」と持田さん。中はとろりとジューシー。残暑を乗り切る知恵も詰まっている。
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ヒゴムラサキ 高森町では9月、町内の飲食店で多彩な料理を提供するフェアを開く。同町農林政策課=0967(62)1111。
=2018/08/23付 西日本新聞朝刊=