『筑紫万葉 恋ひごころ』  上野誠 著

 万葉集の中から、大伴旅人や山上憶良、あるいは無名の歌人たちが古代の福岡で詠んだ、いわゆる筑紫歌壇の歌を大胆に意訳し、歌の背景と古代の歌人たちの「本音」を読み解いたエッセー集。例えば、新羅を目指す途中で足止めをくった使節団の一人が故郷を思う歌。「私が故郷を恋い慕わない日なんか、ない!」と訳した上で、「生き延びて妻に会いたい。ただ、それだけなのである」とその心中を推し量る。著者は福岡出身の万葉研究家。本紙連載「万葉びとの筑紫」に加筆修正した。1512円。出版部=092(711)5523。

=2018/09/01付 西日本新聞朝刊=

関連記事

PR

開催中

7人の作家スタンプ展

  • 2021年5月11日(火) 〜 2021年6月15日(火)
  • ジュンク堂書店福岡店1階昇りエスカレーター前

文化 アクセスランキング

PR