肥前浜宿の古民家をゲストハウスに 鹿島市の公社、16日清掃イベント

 国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている鹿島市の「肥前浜宿」で、古民家をゲストハウスに改装する取り組みが本格化している。市内の有志や移住者らでつくる「肥前浜宿まちづくり公社」が、宿泊観光客の受け皿として進めているもので、16日には「おそうじワークショップ」と銘打ち、改装する古民家を片付けながら、活用の構想を練るイベントを開催。参加するボランティアを募集しており、作業後はバーベキューを楽しむという。

 肥前浜宿は、長崎街道(多良海道)の宿場町で、有明海の海運との結節点としても栄えた。伝建地区指定を受け、白壁の家並みが復元されつつあり、春に開かれている「鹿島酒蔵ツーリズム」は大勢の観光客でにぎわう。

 しかし、市内には宿泊施設が1軒しかないため、同公社は来春の酒蔵ツーリズムまでに肥前浜宿の「中岡家」「大塚家」の2軒の古民家を改装し、ゲストハウスのほか、日本酒バーや手打ちそばが楽しめる空間によみがえらせる計画だ。

 活動の主力は福岡や佐世保からの移住組で、北御門裕一さん(36)もその一人。福岡市を拠点にコンサートの音響などを手掛けていたが、専門学校時代の友人が鹿島市出身だったのが縁で、12年に佐賀にIターン。14年には地元の「漬蔵たぞう」と人気商品「百年ピクルス」を開発した。

 北御門さんが改装を担当する「大塚家」は、JR肥前浜駅に近い築87年の木造2階建ての元旅館。「ゲストが気軽に地元の人とも交流できるような空間にしたい」と夢を膨らませる。物置同然となっていたため、植栽が茂りすぎ、室内も傷み、不要な品も多い。ワークショップでは、不要品を片付けるとともに、雰囲気のいい古い家具などの再利用策も探ることにしており「肥前浜宿やまちづくりに関心がある方に参加してほしい」と呼び掛けている。

 ワークショップは午後1~5時。マスク、軍手、タオルなど持参。建物の収容能力や、バーベキューに参加できる人数に限りがあるため、事前連絡を。同公社=0954(69)1555。

=2018/09/15付 西日本新聞朝刊=

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