「語彙力で学力に差」 文科省職員ら福岡市で講演

西日本新聞

質問に答える文部科学省の大滝一登さん(右)と、久留米大付設中高の町田健校長 拡大

質問に答える文部科学省の大滝一登さん(右)と、久留米大付設中高の町田健校長

 2020年度の大学入試改革を控え、言語力向上がテーマの講演会「言葉の力・これからの学び」が16日、福岡市・天神であった。文部科学省初等中等教育局視学官の大滝一登さんが「小学校低学年のときに語彙(ごい)をしっかり身に付けるかどうかで学力に差が出る」と語り、読書の大切さを強調した。西日本新聞社と英進館の主催で、親子連れなど約200人が参加した。

 大滝さんは新学習指導要領による国語教育の専門家。今の子どもは、根拠に基づいた思考や「社会は変革できる」という意識の低さに課題があるとし「自分の成長に役立つと実感できる学び」の大切さを訴えた。

 国語入試は従来と違い、生徒会の規約や新聞など実社会の素材からの出題が想定されると紹介。インターネットだけで調べるのではなく、吟味した情報を載せた書籍や新聞を参考にすることも重要だと述べた。

 保護者には「家庭で豊かな言葉を使い、適切な言葉を選んでいるか意識してほしい」と呼び掛けた。

 言語学者で久留米大付設中高の町田健校長は「日本語は発音の仕組みと文法が簡単。論理的で美しい、偉大な文学を生みだしてきた優れた言葉だ」と講演した。

=2018/09/17付 西日本新聞朝刊=

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