【街 みらい】インバウンド誘致 北九州市ロケの映画がヒット タイから“巡礼ツアー” FCが観光に貢献

西日本新聞 北九州版

タイの旅行会社が作成したツアー商品のチラシ 拡大

タイの旅行会社が作成したツアー商品のチラシ

バンコクで8月に開かれた日本文化を紹介する「バンコク日本博2018」には、北九州市関係者がツアー商品をPRするブースを出展。大勢の来場者が訪れた

 タイで5月から公開され、爆発的なヒットを記録する映画「Brother of the Year」のロケ地として、数々のシーンが撮影された北九州市を訪れるツアー商品を、タイの旅行会社「J-Plan」が10月末から発売する。北九州市のロケ地を巡るツアー商品が、タイで発売されるのは初めて。市の担当者は「ロケ誘致と観光が、初めて結び付いたユニークな取り組み。タイから多くの人が北九州を訪ねてくれることになり、今後のロケ誘致と観光浮揚に弾みがつく」と期待を込める。

 映画やドラマなどの誘致を進める「北九州フィルム・コミッション(FC)」の担当者が数年前からタイを訪れ、地元旅行店と重ねてきた交渉が実を結んだ。北九州FCは17年度、タイの映画の誘致に初めて成功した。

 映画は、タイで国民的人気の女優ヤヤーさんが主演。5月の公開開始時の5日間で、観客200万人を突破した。タイ国内では、今年最大のヒットとなることが予想されている。

 北九州へのツアー商品は、1泊2日の旅程で若戸大橋のたもとや、小倉城をバックにヤヤーさんが自転車をこぐシーンが撮影されたみかげ通りなどを「聖地巡礼」する内容。観光地・門司港レトロ地区なども巡る。

 バンコクの大型商業ビル「サイアム・パラゴン」で8月31日から3日間の日程で開かれた、日本文化を紹介する大型イベント「バンコク日本博2018」では、市関係者がツアー商品をPRするブースを出展した。計約5千人もの来場者が訪れ、映画の人気ぶりを実感したという。

 北九州FCの前身として、市広報室に「イメージアップ班」が設けられたのは1989年。2015年から本格的にタイの作品誘致を開始。同年5月にドラマの誘致に成功して以降、評判を聞きつけた関係者が北九州を訪れた。タイ関係では今年9月10日現在で、TVドラマ6作品、CM3作品、映画1作品など計13作品を誘致している。

 市の担当者は「FCとして、初めてロケとインバウンド(訪日外国人客)誘致をつなぐことができた。世界各地のロケを誘致して、北九州市を盛り上げていきたい」と力を込めた。

=2018/09/17付 西日本新聞朝刊=

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