唐津舞台に「籠太鼓」上演 来年3月30日「能と狂言」 野村萬斎さんも出演

 唐津市浜玉町を舞台にした能「籠太鼓(ろうだいこ)」などを上演する「唐津・能と狂言」が来年3月30日、同市民会館で開かれる。2020年東京五輪・パラリンピック開閉会式の総合統括に決まった狂言師、野村萬斎さん(52)も出演する。

 公演は「唐津・能の里づくり実行委員会」が、唐津ゆかりの能を多くの人に知ってもらおうと、16年から毎年行っている。これまで同市出身の能楽師の多久島利之さん(71)、法子さん(37)親子が「松浦佐用姫(まつらさよひめ)」と「玉鬘(たまかずら)」を公演しており、今回は市内で初めて「籠太鼓」を催す。

 「籠太鼓」は、「松浦佐用姫」などとともに唐津を舞台とした代表作の一つで、室町時代に能を大成した世阿弥の作品。人を殺して捕らえられ、牢屋(ろうや)から脱獄した夫をかばうために、偽って狂乱する妻の姿を描いている。

 法子さんが、大学時代に狂言の指導を受けた野村さんに「唐津の人が待っています」と出演を依頼。野村さんは妻を見張る牢(ろう)の番人役と、物語を説明する間狂言(あいきょうげん)を担う。法子さんは「他に類を見ない女性像が描かれている。多くの人に見に来てほしい」と話す。

 このほか、一軒の店をめぐって鍋売りと鼓の一種の羯鼓(かっこ)売りが言い争う狂言「鍋八撥(なべやつばち)」や、半能「天鼓(てんこ)」なども上演する。

 来年1月には法子さんが能楽初心者に「籠太鼓」を解説する事前講座も同市民会館で無料開催する。

 午後1時半開演。前売り券が販売されており、S指定席(1階)とA指定席(2階)が完売。自由席(3階)2千円と学生席(4階)千円は購入できる。

=2018/09/20付 西日本新聞朝刊=

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