僕は目で音を聴く(22) スマホで手話通話ができる

 最近はまっているのは、スマートフォンから手話を使って電話をかけることができる電話リレーサービス。日本財団によるサービスで、耳の聞こえない人と聞こえる人との間に手話通訳のオペレーターが介在し、スマホの画面越しに手話を使って相手先と即時“会話”ができる便利なものです。

 今までは、誰かに電話したい時は妻に頼っていました。妻がそばにいない場合、まず相手に伝えたい内容をまとめて妻にメールで送り、妻が代理で相手に電話をかけていました。妻は、私がメールで送った内容しか把握していないので、相手からそれ以外のことを尋ねられるとあたふたすることも。そのたびに妻から私にメールで問い合わせがあり、妻が相手にかけ直しても出ない…など、とにかく大変負担をかけていたのです。

 相手に直接メールすればいいのですが、リアルタイムに返事がくるのはまれです。電話だとすぐ終わる内容なのに…。なので緊急の用事だと電話をお願いすることになります。電話リレーサービスを使えば、メールのようにもどかしい思いをすることは一切なく、スムーズに用事を伝えられます。これまで自動車の修理やホテルの予約に活用し、どれもあっという間に手続きでき、感動しました。

 このサービスは日本財団が、協力する通訳事業者に対して、手話通訳などのオペレーター業務を委託して実施しています。残念ながら現段階では来年4月以降の継続は未定で、24時間対応ではなく、外国人は利用できない、警察や消防署などへの連絡は非対応-など制約もあります。また金融会社などとの間の取引では通訳オペレーターが介入するので認められていないなど課題も多いです。

 ただ、さまざまな通訳事業者が頑張ってくれていて、とてもありがたいと思います。最近は福岡空港にも手話で電話ができる公衆電話ボックスが登場するなど、障害のある人に対する配慮をしみじみ感じます。これからも広がってほしいものです。
 (サラリーマン兼漫画家、福岡県久留米市)

 ◆プロフィール 本名瀧本大介、ペンネームが平本龍之介。1980年東京都生まれ。2008年から福岡県久留米市在住。漫画はブログ=https://note.mu/hao2002a/=でも公開中。

※平本龍之介さんによる漫画「ひらもとの人生道」第1巻(デザインエッグ社発行)が好評発売中!

=2018/09/20付 西日本新聞朝刊=

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