細川家舟屋形 美再び 天井画修復、熊本で12月公開

西日本新聞

 熊本地震まで熊本城天守閣(熊本市)で展示されていた重要文化財「細川家舟屋形」の天井画修復作業が完了し26日、九州国立博物館(九博、福岡県太宰府市)で披露された。同日中に熊本市立熊本博物館へ搬出され同館がリニューアルオープンする12月に公開される。

 舟屋形は細川家が参勤交代で使った船「波奈之(なみなし)丸」の屋形部分。船は天保11(1840)年に再建新造された。明治になり屋形だけが保存され1963年から天守閣に移された。2008年ごろから絵の具の剥落が目立つようになり、16年から九博で修復する予定だった。地震被害はなかったが、予定より1年遅れ昨年9月から九博で作業が進められていた。

 天井画は藩主が座る「御座の間」と家臣らの「次の間」の二つに分かれ、縦横25センチ前後の計171面にランやボタンなどの植物が描かれている。修復では天井板から浮いた絵の具をにかわで固定するなどし、ややくすんでいた発色も描かれた当時に戻った。作業の実務を担当した国宝修理装〓(そうこう)師連盟の藤井良昭・業務執行担当理事は「常設展示されていたためか、劣化が思った以上に進んでいた。処置をしたので寿命は確実に延びる」と話している。

 熊本博物館では温度や湿度を管理した専用スペースで展示する。

※〓は「さんずい」に「黄」

=2018/09/27付 西日本新聞朝刊=

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