北九州市の男性最高齢福田さん108歳祝う 茶寿「皆さんのおかげ」

西日本新聞 北九州版

施設から贈られた茶寿の記念品を手にする福田定さん 拡大

施設から贈られた茶寿の記念品を手にする福田定さん

 北九州市の男性最高齢者、福田定(さだむ)さんが27日、108歳の誕生日を迎えた。104歳まで現役の書道講師だった福田さん。八幡東区の介護老人保健施設「済生会くれたけ荘」に入所する現在も、朝6時に起床する規則正しい生活を送り、自分で歩いて食堂まで向かう。施設職員らに「茶寿」を祝われた福田さんは「ここまでこられたのも皆さんのおかげです」と周囲への感謝を口にした。

 施設ではこの日、職員や入所者らが福田さんの茶寿を祝った。背筋を伸ばして立つ福田さんが108歳と紹介されると、入所者たちから驚きの声が上がった。

 108年間の人生を「あっという間でした」と振り返る福田さんは1910(明治43)年に、現在の遠賀町に生まれた。北九州市内の小中学校で国語教員を1969年まで務め、退職後は、市民センターなどで住民たちを対象に書道を教えた。娘の陽子さんによると、最も多い時期で約280人の教え子がいたという。104歳の時に貧血で入院するまではバスを乗り継ぎながら、教えて回っていた。一番の思い出は「過去に関係した生徒や先生方、いろんな縁」と顔をほころばせる。

 施設では目覚まし時計をセットして起床。歩行車を使い、部屋から60メートル先の食堂まで移動して食事をとる。職員の間では「おしゃれな人」で通っていて、人前に出るときにはカルバン・クラインの香水エタニティを振るのを忘れない。医師で施設長の小柳信洋さんは「(女性より平均寿命が短い)男性が、108歳でここまで元気なのは信じられない」と驚き、喜ぶ。

 長寿の秘訣(ひけつ)を問うと「普通の生活で、特に変わったことはしていません。多くの方のご親切で、今日があるのではないでしょうか」と福田さん。「120歳も夢ではない」。医師も太鼓判を押すほど元気で、穏やかな日々を送る。

=2018/09/28付 西日本新聞朝刊=

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