軍事都市の実像紹介 名護屋城博物館で企画展 九州初公開の屏風も

西日本新聞

九州初公開の「世界図・日本図屏風」(日本図)も展示されている 拡大

九州初公開の「世界図・日本図屏風」(日本図)も展示されている

伊達政宗など戦国武将の像も並び、来場者が熱心に見入っていた

 豊臣秀吉による朝鮮出兵「文禄・慶長の役」(1592~98)の拠点となった肥前名護屋城と、城下町に関する資料を展示する特別企画展「肥前名護屋-幻の巨大都市-」が28日、唐津市鎮西町の県立名護屋城博物館で始まった。文禄期に描かれた「世界図・日本図屏風(びょうぶ)」(福井県立若狭歴史博物館蔵)など九州初公開の重要文化財を含む約60件を展示する。11月11日まで。

 名護屋城博物館の開館25周年を記念し、日本の歴史上、類を見ない軍事都市が築かれた名護屋の実像を紹介する目的で企画した。

 名護屋を描いた絵画資料として「肥前名護屋城図屏風」(同館所蔵)と「肥前名護屋城図」(兵庫県篠山市教育委員会蔵)を並べて展示。戦国武将の前田利家が名護屋で愛用したとされる日本最古級の算盤(そろばん)(前田育徳会蔵)や、秀吉が大名らに名護屋入りした明国使節の悪口を言わないことを誓わせた「諸大名等連署誓紙」(東京国立博物館蔵)なども展示している。

 「世界図・日本図屏風」は福井県の旧家に伝わっていたもので、文禄の役後の早い時期に描かれたとみられる。10月25日まではこのうち日本図を展示し、10月26日からは世界図に入れ替える。

 開場式で副島良彦副知事は「研究、発掘調査の成果の集大成として25周年の節目の年に開催する。歴史的な重みを実感してもらえれば」とあいさつした。

 10月14日は名護屋の町や陣屋跡を巡るヒストリーツアーを開催。同28日には同館で千田嘉博奈良大教授が「巨大城郭都市・名護屋を読み解く-城・陣・町」と題して講演する。いずれも無料だがツアーは事前申し込みが必要。企画展の観覧料は大人300円など。同館=0955(82)4905。

=2018/09/29付 西日本新聞朝刊=

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