廃校舎でコスプレ撮影会 家具工房、カフェ…活用を模索 豊前市・もみじ学舎

西日本新聞 北九州版

1955年に建てられた木造平屋のもみじ学舎 拡大

1955年に建てられた木造平屋のもみじ学舎

もみじ学舎の二宮金次郎像前でポーズを決めるコスプレ参加者 もみじ学舎に入っているカフェ「幾縁」 家具デザイナーが入居している工房 地域おこし協力隊の事務所も入居している

 児童数の減少から各地で廃校が相次ぎ、旧校舎の活用法の模索が続いている。豊前市上川底のもみじ学舎(旧上川底小)では今月、初めてコスプレ撮影会に会場を提供し、参加者の反応は上々だった。山あいで地域の活性化の拠点を目指す、もみじ学舎の取り組みを探った。

■温かみある建物

 日本刀を手に、ゲームのキャラクターになりきったコスプレ姿の女性たちが講堂や教室などでポーズを決め、カメラマンがその姿を追いかけていた。

 20代の5人が23日、もみじ学舎でコスプレ撮影会を開いた。会員制交流サイト(SNS)などで知り合い、福岡市を中心に東京からの参加者もいた。このグループは1年前から各地で撮影会を開催し、写真はツイッターなどで仲間に披露しているという。参加した大分県中津市の女性会社員(25)は「もみじ学舎は木造で温かみもあり、卒業という今回のテーマにぴったり合う」と笑顔を見せた。

■情報発信に課題

 もみじ学舎は1955年に建てられた木造平屋。山あいのロケーションには満足した様子だったが、この女性は「廃校を利用したくてもネット上の情報が少なく、(もみじ学舎を)探すのに苦労した」という。

 上毛町の西友枝体験交流センター「ゆいきらら」(旧西友枝小)はホームページ(HP)などで情報発信を積極的に行い、スポーツ合宿などに幅広く使われている。ただ、もみじ学舎をはじめ、豊前市内で廃校となった建物の利用情報は限られている。

 もみじ学舎を管理する「もみじ会」(宮崎克己会長)のメンバーで市地域おこし協力隊員の副田佳代さんは「情報発信に力を入れ、多くの人に訪れてもらいたい」と話す。

■若者集めに成果

 文部科学省によると、全国で年間約500校が廃校となっている。鞍手町では、廃校で定期的にコスプレイベントを開催し、若者の呼び込みに一定の成果を上げており、それぞれの特徴を生かした活用が不可欠だ。

 もみじ学舎には現在、地域おこし協力隊の事務所、カフェ、家具デザイナーの工房、地元住民のものづくり工房が入居。訪問者からは「昭和の雰囲気を出した映画やドラマの撮影場所にぴったり」「近くに民家がなく、大音量で演奏もできる」などの声も出ている。

 副田さんは「できる限り、いろいろな要望に応えたい。気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。豊前市地域おこし協力隊=buzenlvc@gmail.com

=2018/09/29付 西日本新聞朝刊=

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