九大学長「イノベーションの扉開き、未来へ躍進」 移転完了式典 ノーベル賞・大隅氏が講演

西日本新聞

 九州大の伊都キャンパス(福岡市西区)への移転事業完了を記念した式典が29日、同キャンパスの椎木講堂で開かれた。久保千春学長は「九州大は平成という移転の時代を終え、伊都キャンパスを拠点として新たな時代を歩み始めた。今日、新たに大学のイノベーションの扉を開き、未来に向けて躍進し続けることを誓う」と語った。

 1991年に移転が決まり、初めて工学部が移ったのが2005年。今月の文系学部と農学部の引っ越しで全ての移転事業が終了した。10月からは医学部と芸術工学部などを除く8学部、約1万8700人の学生と教職員が通う。

 この日は、福岡市東区出身で16年にノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典・東京工業大栄誉教授が記念講演。当初、注目されていなかった領域を追究し続けて、受賞理由となった細胞の自食作用(オートファジー)が発見できたことを踏まえ、現代社会について「『役に立つ』が無条件に問われ、余裕を失っている」と指摘。「基礎研究を大切にし、長期的な視点に立って研究者を育成していかなければならない」と呼び掛けた。

=2018/09/30付 西日本新聞朝刊=

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