ICTで遠隔合同授業 高森、南小国両町の小中学校 月内にも、初の町外連携

西日本新聞

 高森町と南小国町の小中学校で、初の遠隔合同授業を今月中旬にも実施する計画が進んでいる。過疎・少子化が進む中、小規模校同士が連携し、少人数学級のデメリットを解消する狙いがある。高森町は、テレビ会議システムなどのICT(情報通信技術)を使い、町内の学校間で遠隔合同授業に取り組んでいるが、町外の学校と連携するのは初めて。

 計画では高森町の高森東学園(小中一貫校)と南小国町の中原小、りんどうケ丘小(いずれも複式学級)▽高森中央小と市原小▽高森中と南小国中で実施する。学校規模のバランスを考慮して対象校が決められた。総合学習や道徳の授業などが予定されている。

 小規模校では、きめ細かな指導ができる半面、児童生徒が少ないため、多様な意見を出し合う討論型授業などが難しい面があった。高森町では2015年度から3年間、文部科学省の地域指定を受け、町内の小中学校同士でICTを使った遠隔合同授業に幅広く取り組み、全国から視察も相次いでいる。

 例えば「秋ギクの花の開花は標高差によって違いがあるか」という中学校技術の授業では、標高差がある学校間で合同授業をすることで、より違いが浮かび上がったという。

 教員からは「児童生徒の考え方の幅が広がった」「教員同士の学び合いにもつながっている」などと効果を指摘する声が多く、同町では本年度からは、遠隔合同授業を町外にも広げようと模索。同じ事情を抱える南小国町が賛同し、町の垣根を越えた遠隔合同授業に取り組むことになった。

 授業開始に向け、それぞれの学校間では休み時間、テレビ会議システムを使った交流も始まった。高森東学園(児童生徒数46人)の石井佑介教諭は「互いの地域の実情を学び合うため、地域の特産品を使った学習などに取り組みたい。議論の幅を広げるばかりではなく、プレゼンテーション(発表)力の育成にもつなげたい」と話している。

=2018/10/03付 西日本新聞朝刊=

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