部活休養日どうする? 北九州市有識者会議で論議 「負担感」と「やりがい」バランス取れる方法模索

西日本新聞 北九州版

 教師の多忙化の要因とも指摘される中学校の部活動について、市の有識者会議が休養日の見直し論議を進めている。望ましい休養日の取り方を11月中にもまとめ、各校に通知する。スポーツ庁は3月に示したガイドラインで、北九州市の現状よりも多い「毎週2日以上」を休養日とするよう求めているが、部活の指導に負担感だけでなく、やりがいを見いだす教師も多く、市教育委員会はバランスの取れた確保の方法を模索している。

 10日夕、若松中(若松区)の剣道場。打ち合いをやめて防具を外した生徒が、顧問の平山幸二教諭(39)を囲んだ。「今日の課題、発表する人は」。平山教諭の声に続き、生徒は順番に挙手。稽古での反省点を口にした。平山教諭は「長く厳しい稽古はしない。短時間でも常に考えながら稽古することが大事」と話す。

 若松中剣道部では現在、毎月の土・日曜のうち2日が休養日。稽古は1時間半程度で終わる。平山教諭は今年3月まで勤務した洞北中(同区)でも剣道部顧問を務め、土日のうち月2日に加え、平日も週1日を休みとし、区大会止まりだった部を市準優勝に導いた。「休むことに迷いもあったけど、生徒自ら考える姿勢が身に付いて、強くなってくれた」と振り返る。

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 市教委は2017年3月、「生徒のけが予防や教員の負担軽減が社会的な課題になっている」として、月に最低2回以上、土・日曜のいずれかを休養日とするよう各中学校に通知。また、毎月第3水曜日は全市一斉の部活休養日とすることも求め、現在全部活で実施されているという。

 スポーツ庁が示した「適切な休養日の基準」は、1週間のうち少なくとも平日1日と、土・日曜のうち1日。合わせると「週2日以上」で、1カ月間の休養日は市教委の通知より日数が多くなる。

 有識者会議は現役教諭や学識者、PTA関係者など14人で構成。今年7月の初会合ではスポーツ庁の担当者から説明を受けた。8月の第2回会議では「部によって目標の違いもある」として、固定的な休養日の確保に疑問が出た。市教委側は、試験前の練習休止なども合計し、最終的な休養日が「週2日」となれば、部や学校で柔軟に計画して良いとする案を示した。

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 市教委は8月、部活の顧問教諭426人にアンケートを実施。部活指導に「負担感」を感じるのは246人(58%)だった一方、9割近い371人が「やりがい」を感じていた。必要な休養日を「週2日」と答えたのは114人(27%)で、303人(71%)が「現行程度」とし、休養日に対して現場で意識の差がある実態も分かった。

 市教委は「休養日を細かく決めすぎると、顧問のやる気をそぐ可能性もある。負担は減らしつつ、意欲を持って取り組めるよう、総合的に検討しないといけない」としている。

=2018/10/13付 西日本新聞朝刊=

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