若き日のつかこうへいさん 出身の嘉麻市で生誕70年企画展

西日本新聞 筑豊版

 蒲田行進曲や熱海殺人事件などの名作で知られ、今年生誕70年を迎えた嘉麻市(旧嘉穂町)出身の劇作家、故つかこうへいさんの企画展が15日、同市大隈町の夢サイトかほで始まった。つかさんの母校山田高(2007年閉校)時代の写真やコラムなど、初公開を含む約100点を展示している。21日まで。

 つかさんは高校卒業まで筑豊で暮らし、慶応義塾大在学中に演劇活動を始め、岸田国士戯曲賞などを受賞。企画展は山田高の同級生ら10人の実行委員会が、つかさんゆかりの品を持ち寄り、5月から準備を進めてきた。

 企画展では、山田高新聞部時代に書いたコラム「反逆児」や同級生宛てに送った手紙などを紹介。企画展の開催を知った個人から、つかさんが劇作家として活動を始めたばかりの頃の台本とみられる資料も提供され、展示している。

 会場を訪れた飯塚市の会社員明石初美さん(58)は「舞台やサイン会によく行ったが、つかさんの作品は物事の本質を突くような言葉がつづられているのが印象的だった。貴重な資料を見られてよかった」と話した。

 実行委代表の岩村裕幸さん(69)は「在日韓国人という出自で苦労もあったかと思うが、一流の演劇人として大成した金原(峰雄=通称名)がこの地で育ったということを広く知ってもらいたい」としている。

 企画展は午前10時~午後5時。入場無料。20日午後2時から、つかさんがクラスの文集「葦」に寄せた短編小説の朗読や同級生によるトークショーがある。

=2018/10/16付 西日本新聞朝刊=

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