外国人客を温かく迎えたい 唐津・呉服町商店街がプロジェクト マップ作り、実践英語学ぶ

西日本新聞

 クルーズ船などで訪れる外国人観光客を温かく迎えようと、唐津市中心部の呉服町商店街(同市呉服町)が「おもてなし力」の向上に取り組んでいる。外国人ツアー客を飲食店に積極的に受け入れたり、英会話教室を開いて接客に役立つ英語を学んだりと、外国人に街を楽しんでもらうためにあれこれと知恵を絞っている。

 「トーフがおいしいです」。18日、商店街にあるバー「唐津ちょこバル」。米国からのツアー旅行者14人が市の特産品を使ったランチを味わっていた。

 今回はツアー主催者から相談を受けた市役所が、バーに受け入れを打診。バーの経営者で同商店街代表理事の坂本直樹さん(54)が快諾した。外国人にも人気がある老舗の川島豆腐店(同市京町)の豆腐を使ったみそ汁や豆乳など豆腐をメインにした9品を唐津焼の器で提供。従業員は身ぶり手ぶりを交えながら接客した。テキサス州から訪れた女性は「食べ物がおいしく街もきれい。唐津にまた来たい」と笑顔で話した。

 同商店街が外国人のおもてなしに取り組み始めた背景には、市を訪れる外国人観光客が増え始めたことがある。今年4月には外国からのクルーズ船が唐津港に初寄港し、来年は10隻以上が入る予定だ。同商店街は「受け入れ態勢を整える必要がある」(坂本さん)と考え、本年度から3年計画で商店街の外国語マップづくりや体験プログラムの開発などに取り組む「おもてなし力向上プロジェクト」をスタートさせた。

 来年3月までの完成を目指す外国語マップは、市在住の外国人が商店主にインタビューし、外国人旅行者が求める情報も載せる。体験プログラムは茶道や書道などを想定しており、店舗の案内板やメニューの外国語表記も計画している。自分たちの力で地域を元気にする取り組みを支援する県の「自発の地域創生プロジェクト」に採択され、3年間で最大500万円の補助を受ける。

 商店街と唐津商工会議所女性会が共同で開催している英会話教室もプロジェクトの一環。商店街の店主や従業員ら22人が8月から月2回、市在住の英国人タリータ・フィルリさん(24)たちを講師に招き、英語を習っている。お金の数え方や営業時間の言い方など、接客で使う実践的な英語を学ぶ。教室に通う不動産会社従業員、庄島眞智子さん(50)は「外国人に道を聞かれることもあるので、もう少しスキルを上げて自信を持って案内できるようになりたい」と話す。

 坂本さんは「地域が一体となって外国人観光客のおもてなしに取り組むことを通して、みんなで街を良くしようという機運の盛り上げにもつなげたい」と期待している。

=2018/10/25付 西日本新聞朝刊=

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