韓国・釜山で朝鮮通信使展 日韓両国の資料115点公開

西日本新聞

 韓国・釜山市の釜山博物館で25日、朝鮮通信使の関連資料が国連教育科学文化機関(ユネスコ)「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されてから1周年を記念する特別展が始まった。世界の記憶に登録された333点のうち115点を展示。日韓に分散する資料を集めて公開するのは初めてという。11月25日まで。

 朝鮮通信使は朝鮮王朝が日本に派遣した外交使節団。世界の記憶に登録されたのは豊臣秀吉の朝鮮出兵後、国交回復と平和維持を目的に派遣された江戸時代の通信使の資料。

 特別展では釜山から江戸に至る各地の風景を描いた絵や、日本側が通信使をもてなした食事の献立などが記された資料など展示。うち72点は大阪歴史博物館(大阪市)や下関市立歴史博物館(山口県)など日本の8施設が出品した。

 25日には記念式典が開かれ、世界の記憶登録を釜山文化財団(釜山市)と共同申請した長崎県対馬市のNPO法人「朝鮮通信使縁地連絡協議会」の松原一征理事長たちが出席。松原理事長は「戦争の苦しみや恨みを乗り越え、平和を求めて絵を描いた当時の画家たちの気持ちにも思いをはせてほしい」。韓国学術委員会の姜南周(カンナムジュ)委員長は「朝鮮通信使は歴史を正しく理解し、努力すれば平和を築けると教えてくれる」と話した。 (釜山・丹村智子)

=2018/10/26付 西日本新聞朝刊=

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