別府など大分県内舞台に撮影 映画「栞」 26日に全国公開 日田市出身の壇さん出演 「理学療法士の葛藤伝えたい」

西日本新聞

 県内を舞台に撮影された映画「栞(しおり)」が26日、全国公開される。三浦貴大さん(32)演じる理学療法士の同僚役として、若手舞台俳優として注目されている日田市出身の壇世理奈さん(29)が出演している。今作品が映画初出演となる壇さんと新世代の監督として活躍が期待される榊原有佑監督(32)が、取材に対し作品に対する思いを語った。

 作品は理学療法士の経歴を持つ榊原監督が自身の経験などをもとに製作。九州大学病院別府病院(別府市)などで昨年6月に撮影された。

 榊原監督は、「長寿社会の今だからこそ、病気やけがをした患者の機能回復を支える理学療法士を描きたかった」と語る。主人公は、患者と向き合う中で「自分に何ができるのか」と問いかけながら成長する。「今の日本は閉塞(へいそく)感が強いが、『生きやすく』『開放的』な世の中になるポテンシャルが大いにあると思う。作品は主人公が希望に向かって一歩を踏み出す物語でもある」

 壇さんは福岡市内の大学を卒業後、日田市内のケーブルテレビ局に就職した。しかし、タレントの夢をかなえようと退職後に福岡市内の芸能事務所の養成所に入り2016年に卒業。現在は福岡市を拠点に、舞台を中心に活動、脚本家などから演技力に高い評価を受けている。

 今回、監督や県理学療法士協会の会員の指導を受けながら演じたという壇さんは「患者さんの思いと向き合うことの大切さや難しさ、そして理学療法士が抱える葛藤を伝えたい」と振り返った。
 映画「栞」は、九州ではT・ジョイパークプレイス大分(大分市公園通り西)とT・ジョイ博多(福岡市博多区)の2館で上映される。

=2018/10/25付 西日本新聞朝刊=

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