益城町が初の総合防災訓練 「備えが当然の町に」 歌うママ防災士が講演

西日本新聞

 熊本地震で大きな被害が出た益城町の広安小で28日、同町初の総合防災訓練があった。東日本大震災と熊本地震を経験し、「歌うママ防災士」として知られる柳原志保さん(46)=和水町=が、「いつかでなく、今すぐできる防災術」と題して講演。地震から2年半たち被災体験の継承が課題となる中、柳原さんは「次の災害時に同じことで困ってはいけない。備えるのが当たり前の町になって」と呼び掛けた。

 柳原さんは2011年に宮城県で被災。2人の子と避難所に身を寄せ、1年後に熊本に移住した。「何の備えもしていなかったので子どもに頼られても何もできず後悔した」。全国で備えの大切さを伝える活動の原点を、そう振り返った。

 物資を備えるときのポイントについて、柳原さんは(1)携帯用(2)持ち出しリュック(3)使いながら買い足す備蓄-の3パターンを用意するよう提案。「離乳食やミルクといった子ども向けの物資など、一部の人が使う物は特に不足する。自分で備えないと自分に返ってくる」と訴えた。

 同町の保育士長森朋美さん(26)は「備えが大切と分かっていたけれど実際にできていなかった。少しずつ備えておけば災害時に焦らずに済むと思った」。

 防災訓練には住民でつくる自主防災クラブや陸上自衛隊、消防など17団体が参加。柳原さんの講演のほか、倒れたブロック塀の下敷きになった人の救助や炊き出し、避難所開設といった訓練があった。町によると、自主防災クラブの結成率は全世帯のうち3割弱にとどまる。担当者は「結成数を増やし、各地で実効性のある訓練をしたい」と話した。

=2018/10/29付 西日本新聞朝刊=

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