高校ラグビー3冠メンバーがW杯ボランティアに APU3年の井上皓太さん 東福岡高出身

西日本新聞

APUのグラウンドで練習する井上さん(中央) 拡大

APUのグラウンドで練習する井上さん(中央)

花園でプレーする井上さん

 高校ラグビーで2014年度に「3冠」を達成した東福岡高(福岡市)の優勝メンバーが別府市の立命館アジア太平洋大(APU)にいる。3年の井上皓太さん(21)。勝負にこだわるラグビーを離れ、今は少人数のチームでラグビーを楽しむ。来年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会まで11カ月。大分での試合にボランティアとして携わる井上さんは「大好きなラグビーに微力ながら貢献したい」と目を輝かせる。

 北九州市生まれ。兄2人の影響で3歳からラグビーを始め、東福岡高では3年時にプロップとして試合に出場。チームは全国選抜大会、全国7人制大会、全国高校ラグビー大会(花園)を制覇し、特に花園では決勝で御所実(奈良)を57対5で圧倒するほどの強さだった。ただ、自身はラグビーで進路を選ばなかった。

 「一緒にいた素晴らしいメンバーと比べ、自分が今後トップレベルでやっていけるかを自問した」。思い出したのは、高2のとき約4カ月間ラグビー留学した豪州。現地での生活やプレーは楽しく、将来は海外に行きたいと考え、国際色豊かなAPUへの進学を決めた。

 現在のチームは16人で、九州学生リーグ2部に属する。練習は週4日。女性部員も加わり、タックルをしないタッチフットなどを行う。グラウンドには笑い声が響き、主将の井上さんは「今までにない環境。ここに来て本当に良かった」。

 昨年3月から1年間は休学し、豪州のシドニーなどで英語を学んだ。アルバイト先のつてで現地のラグビークラブでもプレーした。今、日本の大学でプレーする高校時代のチームメートは体が大きくなり、顔つきも変わって「すごくなっている」。でも、自分の道に迷いはない。

 W杯のボランティアに登録したのは「試合がある大分にいるのも縁。ラグビーに貢献できるし、一生に一度の体験ができる」から。布巻峻介選手、藤田慶和選手などトッププレーヤーになったヒガシの先輩がW杯に出場する可能性があり、応援したい気持ちもある。

 W杯の機運を盛り上げようと、チームは毎週水曜、地元の小中高生を集めて「放課後ラグビースクール」を開いている。20~30人の子どもたちが集まり、元気に走り回る。「W杯では試合はもちろん世界のラグビー文化を楽しみたい。今からワクワクしています」

=2018/11/01付 西日本新聞朝刊=

PR

アクセスランキング

PR

注目のテーマ