西暦1958年、よりも元号で表記した方がぴんとくる人が多かろう…

西日本新聞

 西暦1958年、よりも元号で表記した方がぴんとくる人が多かろう。生まれは昭和33年、高さは333メートル-。今年改めて注目を浴びている

▼「日本電波塔」。正式名称は地味だが、愛称は海外でも知られる。そう、東京タワー。12月23日に開業60周年を迎える。高さでは東京スカイツリー(634メートル)に圧倒されても、美しい容姿は昔のまま。今でも年間200万人以上が訪れる

▼誕生当時は世界一の高さを誇り、この国の戦後復興への自信と発展の視野を大きく広げた。昭和33年は今上天皇、皇后両陛下の婚約が発表された年。12月23日はその天皇陛下の誕生日でもある

▼この年には1万円札が初登場、プロ野球界では「背番号3」の長嶋茂雄さんが鮮烈デビュー、九州と本州を結ぶ関門国道トンネルが開通…とビッグニュースが続いた

▼東京タワーの設計者は内藤多仲(たちゅう)。福岡市の博多ポートタワー、大分県の別府タワーも手掛けた「塔博士」だ。塗装は「縁起が良い」とされる赤が基調、加えて末広がりの構造とあって、中国や韓国の人々にも大人気。日中韓3カ国の心も結んでいる

▼「3」絡みで言えば、きょう11月3日は「文化の日」。国民の祝日に関する法律で「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」とされている。礎となるのは72年前のきょう、三権分立の確立に向けて公布された日本国憲法である。その価値と先人の歩みも胸に刻んでおきたい。

=2018/11/03付 西日本新聞朝刊=

PR

春秋(オピニオン) アクセスランキング

PR

注目のテーマ