飲酒運転ゼロ願い、谷口さん缶バッジ 東京五輪マスコット作者 啓発活動のNPOが依頼

西日本新聞

谷口さんが考案した缶バッジのデザイン(はぁとスペース提供) 拡大

谷口さんが考案した缶バッジのデザイン(はぁとスペース提供)

谷口亮さん

 2020年東京五輪・パラリンピックのマスコットの作者、谷口亮さん(44)=福岡市城南区=が手掛けた飲酒運転撲滅を呼び掛ける缶バッジのデザインが完成した。福岡県内などで広く親しまれているハート三つが重なった啓発のシンボルマークを、谷口さんが描いたかわいらしいキャラクターが抱きかかえたり、持ち上げたりした絵柄。缶バッジは12月から福岡市での街頭活動で配られる。

 飲酒運転撲滅に取り組み、ハートマークを啓発活動に使っているNPO法人はぁとスペース(福岡市東区)の山本美也子代表(50)が9月末、協力を依頼。谷口さんが快諾した。

 絵柄に登場するのは、子どもの化け猫「ヌヌコ」。谷口さんが07年に考案し、ぬいぐるみやTシャツのデザインになった。「思い入れがあり、ずっと推していたキャラ」

 ヌヌコと一緒に描かれたハートマークは11年、山本さんの長男、寛大(かんた)さん=当時(16)=が福岡県粕屋町で飲酒運転事故に遭い犠牲になった後、はぁとスペースが作った。車に貼るステッカーや横断幕に掲載されて急速に県内外へ広まり、飲酒運転ゼロを訴える運動のシンボルとなっている。山本さんは「かわいいキャラと一緒になって、若い人の心に届くようなデザインになった」と喜ぶ。

 谷口さんは「福岡は誇れるところが多い一方で、交通マナーの悪さが目に付く。改善されれば街はさらに良くなる」と話し、自身が生み出したキャラが飲酒運転撲滅に向け活躍し始める日を心待ちにしている。

 缶バッジは直径約3センチの円形で、バッグなどの持ち物に付けられるという。12月に始まる年末の交通安全県民運動の一環として福岡市内で行われる街頭活動で、初めて1個ずつ無料配布される予定。はぁとスペースは同時期からバッジ3個セットの販売も始める計画だ。

=2018/11/04付 西日本新聞朝刊=

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