寺社、団体外国人に困惑 大音量音楽、屋根に上って撮影…マナー悪化「個人以外お断り」も

西日本新聞

釈迦涅槃像の近くに設置した掲示板。外国人観光客にマナー厳守を呼び掛けている 拡大

釈迦涅槃像の近くに設置した掲示板。外国人観光客にマナー厳守を呼び掛けている

 巨大なブロンズ製釈迦涅槃(しゃかねはん)像で知られる福岡県篠栗町の南蔵院が、観光で訪れた外国人団体客のマナー悪化を理由に受け入れを停止している。大音量で踊りながら境内の動画を撮るなど「集団になると風紀を乱す行為が目立つ」という。ただし、外国人を全面的に拒否する意図はないとして個人客は断らない方針。マナー違反に苦慮する宗教施設は他にもあり、国が外国人観光客受け入れに力を入れる中、文化の違いからくる摩擦にどう対処するか関係者は頭を悩ませている。

 南蔵院は、「ねぼとけさん」の愛称で親しまれる全長41メートル、高さ11メートルのユニークな釈迦涅槃像がインターネットで話題になり、毎年多くの外国人客が訪れる。

 南蔵院が停止措置を決めたのは約1年前。林覚乗住職によると、数年前から外国人団体客が増え始め、中には境内で大音量の音楽を鳴らして踊りながら動画を撮ったり、寺院の屋根に上って写真を撮影したり、水子地蔵の前で記念撮影するなどの行為も目立つようになった。注意をすると聞く人もいるが、「なぜ怒られるのか」と耳を貸さない人もいるという。

 林住職は「集団心理なのか団体の方がマナーが悪い。外国人を排除しているつもりはなく、祈りの場の雰囲気を壊す人は日本人でも退去してもらっている」と説明する。個人客には12カ国語による注意書きでマナー厳守を呼び掛けている。

 南蔵院はバスツアーを主催する旅行会社などに受け入れ停止の方針を通知しているほか、県や篠栗町などにネットの観光サイトから同院の情報を削除するよう要請。町は「人気のある南蔵院の情報を発信できないのは痛い」とこぼす。

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