【成人T細胞白血病ウイルス HTLV1制圧へ】11月10日が「世界HTLVデー」に

西日本新聞 坂本 信博

 九州に患者が多い成人T細胞白血病(ATL)や神経難病の脊髄症(HAM)の原因ウイルスで、主に母乳を介して母子感染するHTLV1について学ぶ講演会が10日、鹿児島市であった。県内外の感染者や家族ら約90人が参加した。

 HTLV1の撲滅を願い、今年から制定された11月10日の「世界HTLVデー」に合わせ、県と県医師会が主催した。鹿児島大難治ウイルス病態制御研究センターの石塚賢治教授は、以前は100万人以上とされた推計感染者が2015年は82万人まで減ったとみられることを報告。授乳を控えるなどの対策を挙げ「100年以内にはHTLVはゼロに近い状況になる」と話した。

 パネルディスカッションもあり、NPO法人スマイルリボン(同市)の菅付加代子代表理事は「母子感染対策はうまくいったにしても、(性交渉による)水平感染の問題も考えていかなければならない」と述べた。


=2018/11/11付 西日本新聞朝刊=

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