カネミ油症「悲劇繰り返すな」 公害発覚50年 長崎・五島で追悼式典

西日本新聞

 国内最大の食品公害といわれる「カネミ油症」の発覚から50年。被害が大きかった長崎県五島市で17日、「油症の経験を未来につなぐ集い」があり、追悼式典に参列した約200人が亡くなった被害者を悼んだ。根本的な治療法が見つかっていない中、「油症2世」を含む未認定患者の救済や支援の拡充が課題としてなお残り、油症の記憶を風化させないことを誓った。

 集いは同市や被害者団体などでつくる実行委員会が主催。式典であいさつした「カネミ油症被害者五島市の会」の旭梶山英臣会長(68)は「被害者はさまざまな病気や差別、偏見の中で苦痛を伴いながら長年苦しみ続けている」と訴えた。

 超党派で被害者救済法の立法に尽力した坂口力元厚生労働相(84)も「50年を節目に、国は救済に力を入れるべきだ」と指摘した。

 認定患者の中里益太郎さん(88)=長崎県五島市=は「油症はだれが被害に遭ってもおかしくはなかった。悲劇を繰り返してはいけない」と語った。

=2018/11/18付 西日本新聞朝刊=

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