工学系学生ビジネス創出 北九州市立大 講義で創業課程経験

西日本新聞 北九州版

ビジネスプランの案を発表する北九州市立大の学生 拡大

ビジネスプランの案を発表する北九州市立大の学生

 工学を専門に学ぶ北九州市立大国際環境工学部(若松区)の学生が、専門分野に限らずビジネス創出を考える授業に取り組んでいる。自らの興味関心をビジネスとして成立させる一連の過程を経験することで、進学や就職以外の選択肢を持ってもらう狙いがある。資本はどうするか、利用者のメリットは-。受講生はビジネス創出の「先輩」から話を聞きながら案を練っている。

 科目名は「技術経営概論」。従来あった科目を、本年度から同大基盤教育センターの辻井洋行准教授が担当することになり、スタートアップ(創業)研究の内容に衣替え。貸しオフィス「コワーキングスペース秘密基地」(小倉北区)を運営する岡秀樹代表を講師に迎えた。後期の科目として10月に始まり、情報メディア工学科や環境生命工学科の3、4年生7人が選択した。

 学生が考えるプランは「趣味の絵で収入を得る」「出張型ダンス講師になる」「学生がイベントに参加しやすくなる仕組みを作る」などさまざま。辻井准教授は「専門分野から離れ、自分の希望や身近な課題を発想の出発点とすることを重視した」と話す。

 岡代表は構想のノウハウやスピーチ方法を伝授。8日にあった途中経過の発表会ではプランの内容だけでなく、学生のプレゼンテーションに対しても「最初に提示したメッセージを最後にも繰り返す」「主語を明確にして」など、伝わりやすくなるように助言した。

 店舗での買い物が苦手な人向けに、化粧品を安心して購入できる仕組み作りを考えているエネルギー循環化学科3年の森翠さん(21)は、起業に関心があって授業を選択した。「どんなステップを踏めば起業できるのか、漠然としていたイメージが明確になった」と話す。22日には外部審査員を招き、プランの最終発表会に臨む。

=2018/11/21付 西日本新聞朝刊=