「この“バブル”が終わった後が心配」

西日本新聞

 「この“バブル”が終わった後が心配」。投資の専門家の発言ではない。10月に誕生した福岡県那珂川市。市制移行の直前、当時の那珂川町職員がぼそりとつぶやいた。

 2015年の国勢調査で市になるために必要な人口に到達。移行に伴う官民のさまざまな動きが連日、報道された。冒頭の言葉はそのこと。移行期のにぎわいが終わり、新たな日常で直面する静けさを心配したのだ。

 国勢調査当時、町の人口は5万4人。県内32町村の中ではもちろん最大だった。5万人の町。なかなかの存在感である。では市とみなしてこの人口を県内他市と比較すると、29市のうち20番目。目立つ存在ではなくなった。

 もちろん、これは人口だけの話。自治体の魅力はそれが全てではない。地域をしっかり見つめ、まちづくりに励む人がたくさんいる。いろんな企画が出るはずだ。バブルが終わった新しい市の挑戦に期待している。 (鎌田浩二)

=2018/11/22付 西日本新聞朝刊=

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