ラグビー熱、福岡も上昇中 女子学生が観戦ツアー発案

西日本新聞

W杯会場となるレベルファイブスタジアム=福岡市博多区 拡大

W杯会場となるレベルファイブスタジアム=福岡市博多区

ラグビーを観戦した福岡女子大の参加者ら

 世界三大スポーツイベントの一つとされるラグビーワールドカップ(W杯)の日本大会開幕(来年9月20日)まで24日で300日。大会組織委員会が発表した最新の大会認知度は全国平均で過去最高の68・3%を記録するなど課題だった認知度も上昇の兆しが見えてきた。3試合が行われる福岡でもW杯成功に向けて、ラグビーに関心のなかった女子学生が発案した観戦ツアーを実施したり、アジア初開催となる大会レガシー(遺産)活動としてアジア8カ国・地域の子どもたちがラグビーを通じて国際交流を図ったりと、さらなる機運醸成の動きが活発化している。

 「ラグビーは15人対15人で行うスポーツです」「グラウンドの広さはサッカーと同じぐらい」-。17日、福岡市のレベルファイブスタジアムへと向かうバスの車内。簡単なルール説明に福岡女子大の学生40人がうなずく。福岡県内に本拠を置くコカ・コーラと宗像サニックスが登場した国内最高峰のトップリーグの試合観戦ツアー。ラグビーW杯2019福岡開催推進委員会事務局が実施した。

 企画を発案したのは同事務局でインターンシップ(就業体験)した福岡女子大国際文理学部3年の花田唯さん(21)。もともとラグビーに関心はなかったが働くうちに興味が湧き、「魅力を知ればファンになる私みたいな学生は多いはず」と提案した。ラグビーの関心度が低い女性の新たなファン層拡大につながるアイデアとして実現した。

 事前準備として10月25日に同大学でラグビー講座も実施。2016年リオデジャネイロ五輪で7人制ラグビーの主将も務めたコカ・コーラの桑水流(くわずる)裕策選手(33)らを講師に招き、ラグビーの見どころを聞き、ラグビー体験もした。講座に参加し、この日の観戦ツアーにも参加した同学部1年の服部文香さん(18)は「桑水流選手がすごくかっこよかったのでぜひ試合も見たくなった」と笑った。

 来年のW杯でも3試合が行われるレベルファイブスタジアム。観戦ツアーでは参加者全員がおそろいのTシャツを着用し一足早いW杯のお祭り気分を味わった。花田さんも初めてのラグビー観戦だったが「選手との距離が近く迫力あるプレーが印象に残った。来年のW杯も観戦したい」と満喫した様子で声を弾ませた。

 桑水流選手は「W杯成功に女性の力は不可欠。今後も機会があればどんどん出向いてラグビーの魅力を伝えたい」と機運醸成への貢献を誓った。福岡開催推進委員会事務局は「参加者のアンケートも参考にファン層拡大の取り組みに生かす」と新企画に意気込んでいる。

=2018/11/24付 西日本新聞夕刊=