ステンドグラス「和」を表現 着物を思わせる独自の作風 東区の川島さん、福岡三越で40周年の個展

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 福岡市東区のステンドグラス工芸家、川島政則さん(78)の創作40周年を記念した個展が28日~12月3日、同市・天神の福岡三越9階美術画廊で開かれる。着物を思わせる和の作風が特徴で、全国にファンも多い。「創作人生を振り返り(作品を通じて)自分をさらけ出す個展にしたい」と、意欲を見せる。

 川島さんは久留米市出身で、同市の明善高を卒業後、家業の自動車整備業を手伝い始めた。部品をはんだ付けするなど油まみれになり技術を習得し、長男として経営にも携わったが「自分の世界が狭い」と感じるように。38歳で仕事を辞め、妻ノブ子さん(70)と同市で輸入雑貨店を始めた。

 ステンドグラスとの出合いは、雑貨仕入れ先の関西の商社を訪ねたとき。そこで、はんだ付けされた作品に目が留まり「身に付けた技術が生かせる」と直感し創作の世界に入った。

 神戸市の作家のもとで基礎を学んだ後、店に帰って作品づくりを開始。初めは配色や抽象的な図柄など欧米の作風を模したが、着物が好きだったこともあり和柄を取り入れることにした。「絵など描いたこともなく、着物の柄を模写して勉強した」

 福岡市東区に工房を設け創作5年目の1982年に市内の百貨店で初の個展を開催。ユキツバキを意匠したあんどん形の作品など200点が売れた。その後、全国各地の百貨店で個展を催すようになった。

 植物の写生に出掛け、身近な自然を題材にデザインの幅を広げている。今回の個展に並ぶ藤のランプは、近所の遊園地の藤棚を観察して描いた。ガラスは欧米産の濃い青紫や淡い赤紫色を使い、色むらや濃淡などの風合いを大切にし、花びら一枚一枚にこだわりながら仕上げる。

 「手にしたガラスから教えられることも多く、同じデザインでもそれぞれ表情が異なる」と創作の魅力を語る川島さん。「これからも自分流の『わびさび』の世界を存分に表現したい」と話す。個展では、日本の四季や花鳥風月を表現した38点が並ぶ。入場無料。

=2018/11/25付 西日本新聞朝刊=

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