「回顧・武富登巳男」展に250点 戦争資料館初代館長の足跡紹介 小竹町

西日本新聞 筑豊版

 小竹町御徳の「兵士・庶民の戦争資料館」で、同館を開いた初代館長の十七回忌に合わせ、その足跡を遺品でたどる「回顧・武富登巳男(とみお)」展(前期)が開かれている。入館無料。

 同館は2002年11月に死去した武富さん=享年84=が1979年7月、国内初の私設の戦争資料館として飯塚市の自宅に開設。98年6月に小竹町に移し、現在は妻の智子さん(92)が館長を務める。

 今回の回顧展では、武富さんが佐賀商業(旧制)卒業後に入社した菓子メーカーのグリコ(現江崎グリコ)で製作に携わった社内報「グリコ新聞」や当時の書簡、日記など約250点を展示。同社で3年半余りを過ごした武富さんは、38年12月に軍に入隊して陸軍偵察部隊などに所属し、シンガポールで終戦を迎えた。

 「グリコ新聞」では、国内で戦意が高揚していく様子が武富さんの署名記事などでうかがわれる。長男で副館長の慈海さん(69)は「戦争の理不尽さ、悲惨さを父は後世に伝えようとしていた。なぜ戦争資料館をつくったかという根本的な思いを資料から読み取ってほしい」と呼び掛ける。

 前期は30日まで。展示品を入れ替え、12月1日から25日まで初代館長の足跡を書簡や新聞への投稿、編著書などでたどる後期の回顧展を開く。毎週水曜と木曜は休館。来館の際は事前に連絡を。同館=09496(2)8565。

=2018/11/26付 西日本新聞朝刊=

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