“おじさん3人組”考案ジーンズ人気 温泉水で色味良く柔らか

西日本新聞

 熊本県山鹿市の山鹿温泉水で洗って仕上げる「山鹿ローカルジーンズ」がじわりと人気だ。温泉水の効果で色味良く柔らかで、県内の加盟店にはいて行くと料金割引などの特典がある。9月中旬の発売から約2カ月で150本が売れており、考案者で地域おこしに取り組む地元の“おじさん3人組”は「山鹿ジーンズのブランドを日本中に広めたい」と日々奔走している。

 3人は、温泉旅館「清流荘」の平井英智社長(47)、雑貨店店主の前田昌宏さん(43)、イベント事業経営の関口和良さん(38)。ご当地ジーンズの販売を考えていた前田さんの話を聞き、平井社長らが「もっと山鹿らしさを」と提案した。アイデアを練る中で、布地のウオッシュに「鉱物が入った弱アルカリ性のぬるめの湯」が使われると知り「それ、温泉と同じじゃないのか」と、ひらめいたという。

 ジーンズは、有名ブランドも手掛ける県内の工場に縫製を依頼。完成品を「清流荘」の山鹿温泉水を使って洗うと、発色が良く、のりも落ちて柔らかいはき心地になった。口コミや会員制交流サイト(SNS)で紹介すると県内外から引き合いがあり、購入者からは「クラシックな形が本格的でかっこいい」と評判も上々という。

 3人は、そろいの黒縁眼鏡にちなみ、スペイン語訳して「グラファスネグラス協会」を立ち上げ、山鹿ジーンズの製造販売とブランドを活用した地域おこしに取り組む。目標は山鹿ジーンズを通した雇用創出。はいて行くとサービスしてくれる加盟店を募る一方、販売は前田さんの雑貨店「すみや荒物店」のみで行い、山鹿へ人を呼び込む仕組みを模索中だ。

 「ジーンズは老若男女を問わず愛用できる。山鹿ジーンズをはいて山鹿や九州に来ようという人を増やせれば」と平井社長。加盟店は現在24店だが、九州の旅館やJRなどにも広げたいと奔走中だ。

 5サイズ展開、1万9440円。すみや荒物店=0968(41)9509。

=2018/11/28付 西日本新聞夕刊=

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