「温かい手袋」の思い出 「ペコロスの母」役・赤木春恵さん死去 原作の岡野さん悼む

西日本新聞

赤木春恵さん(中央)が主演した映画「ペコロスの母に会いに行く」のロケ=2013年2月、長崎市・眼鏡橋 拡大

赤木春恵さん(中央)が主演した映画「ペコロスの母に会いに行く」のロケ=2013年2月、長崎市・眼鏡橋

 29日死去した赤木春恵さんは、認知症の母との日常をユーモラスに描いた漫画「ペコロスの母に会いに行く」(西日本新聞社)を原作にした同名映画(2013年公開)で、その母、光江さん役を演じた。

 映画は、長崎市の長崎ランタンフェスティバルなどでロケがあった。原作者の岡野雄一さん(68)=同市在住=は「赤木春恵さんが亡くなられたのを知ってサッと頭に浮かんだのは温かい手袋。雪が降ってきそうなすごい寒さの中、ランタンフェスティバルの会場で震えながらロケをしていたとき、監督やスタッフ、俳優の皆さん、そして脇で見ているだけの僕にまで赤木さんから急きょ、プレゼントされました。もったいなくて、その場ではポケットにしまいましたけど」と振り返る。

 その後、赤木さんと対談し、昨年出版された本も読んだという岡野さん。「いずれもあの手袋のようにぬくもりのあるものでした。94歳は母の一つ下で、ほぼ同じ。天国で母と会ってくださって、おでこをくっつけ合っている姿を想像しています。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントした。

=2018/11/29付 西日本新聞夕刊=

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