阿蘇神社の斎館修復 建築時の銅板屋根に

西日本新聞

 熊本地震で被災した阿蘇神社(阿蘇市)の集会施設「斎館」の修復工事が完了し1日、神事などがあった。1928(昭和3)年に建築された平屋の近代和風建築で、柱が傾き瓦屋根が損傷したが、修復で建築当時の銅板屋根にふき替えられ、往時の姿を取り戻した。

 斎館は広さ約280平方メートルで6部屋あり、集会や来客対応に使われていた。今年4月に着工し、骨組み部分や古材を生かしながら修復した。事業費約1億2400万円のうち4千万円は市民からの寄付金を活用する「指定寄付金制度」で賄った。熊本地震に絡み、宗教法人で同制度の指定を受け、修復工事を実施したのは県内では初めてという。

 神社では来年3月までに三つの神殿(国指定重要文化財)の修復を終え、4月からは被害が最も深刻な神社のシンボル・楼門の再建工事に着手する計画。権禰宜(ごんねぎ)の池浦秀隆さん(文化財担当)は「斎館は参拝者と神社が交わる所。神社復興への道のりはまだ長いが、今回の修復で一歩進んだ」と話した。

=2018/12/02付 西日本新聞朝刊=

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