野村万作、一家で「靱猿」 米寿記念の狂言公演 1月、福岡市で

西日本新聞

 人間国宝の狂言師野村万作の米寿を記念した公演「第32回ふくおか万作の会」が来年1月11、12両日、福岡市中央区の大濠公園能楽堂で開かれる。

 万作が演じるのは大名をシテ(主役)とした狂言の名作として有名な「靱猿(うつぼざる)」。大名が太郎冠者を連れて狩りに出かける途中、子猿を連れた猿曳(猿回し)に出合う。矢入れの靱の材料とするため、猿の毛皮を所望するが-というお話。子猿のかわいらしい所作や愁嘆から一転ハッピーエンドに向かう劇的な展開が見どころ。

 大名を万作、猿曳をテレビドラマや映画でもおなじみの長男萬斎、太郎冠者を萬斎の長男裕基が務める。特に子猿役は「猿に始まり狐(きつね)に終わる」と言われる狂言の世界で狂言師の子弟のデビューにうってつけの役柄で、今回は万作の孫の三藤なつ葉が演じるなど家族そろい踏みの舞台となる。裕基も2004年に同じ役で初舞台を踏んでいる。

 番組はほかに、小舞「雪山」に狂言「岡大夫(おかだゆう)」「棒縛(ぼうしばり)」と、新春にふさわしいめでたい演目尽くし。

 ◇開演は11日午後7時、12日午後2時。椅子席1万3800円、桟敷席1万800円(12日は完売)。ノマ企画=092(781)1267。

=2018/12/10付 西日本新聞夕刊(娯楽面)=

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