制服リユース格安販売 直方の母たち、学用品も譲り受け活用

西日本新聞 筑豊版

 中高校生などの子どもを持つ直方市の母親たちが制服や学用品などを繰り返し使うリユースに取り組んでいる。経済的な困窮や転校、成長期で体に合わなくなった-などの理由から購入しやすい価格で制服を必要とするケースは多く、母親たちは「困っている人に寄り添い、笑顔を見たい」と力を込める。

 この取り組みは、直方子育てネットワーク「すくすく」(宇野紀子会長)が「のおがた制服リユース事業『る~ぷ』」と名付け、昨年12月からボランティアで進めている。不要となった制服、体操服、美術教材(絵の具や筆、パレット)、辞書などを無償で譲り受けて販売。制服上下が各千円、体操服が500円から。クリーニング1回分の料金相当という格安価格だ。

 直方市内には公立中学校が4校。宇野会長は「男子は制服の上下とも共通な一方、女子は全て異なる。男女や学年で体操服の色が違う学校もあり、全てが共通であれば、譲り受けをしやすい」と話す。新入学の場合、制服や教材一式で10万円近くかかるという。る~ぷが目指すのは「家計の負担軽減」だ。

 同市山部の市総合福祉センター内の小さな一室に店舗を構える。19人が各自の都合に合わせてシフトを組み、毎週木曜と土曜の午前11時から午後4時半まで営業。制服や体操服などのクリーニングは業者の協力を受け、昨年4月からは生協の補助金を得て備品購入や提供を呼び掛けるチラシ印刷などに活用している。

 この1年間で延べ70人が利用し、制服70着、体操服35着、学用品23点を販売した。来春の新入学や新学期に向け、在庫の充実を目指している。宇野会長は「この事業はどの地域でも求められていると思う。たくさんの人に利用してもらうためには、広い店舗がほしいし、月に1回でも夜に営業したい」と行政などに理解の輪が広がることを期待している。

=2018/12/13付 西日本新聞朝刊=

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