ウミガメ密売グループを中国で摘発 屋久島で産卵の2匹 氷山の一角?

西日本新聞

 鹿児島県の屋久島でウミガメの保護や調査に取り組むNPO法人「屋久島うみがめ館」(同県屋久島町)は18日、屋久島で産卵経験のあるウミガメ2匹が中国で密漁されたとみられる、と発表した。屋久島の永田地区に上陸したウミガメの数はこの5年で4分の1近くにまで減っており、うみがめ館の大牟田一美代表(68)は「ウミガメの異常な減少の要因は密漁ではないか。今回の発覚は氷山の一角」と警鐘を鳴らしている。

 同日に県庁で会見したうみがめ館によると、中国・浙江省で10月に密売グループが摘発され、計128匹のウミガメが見つかった。その中に屋久島の永田地区で初めて産卵する際に装着されるタグ(識別標識)があるアカウミガメ2匹が含まれ、既に死んだ状態だったという。中国・浙江大関係者から情報提供があり、2008年7月と今年6月につけられたタグであることが分かった。

 えさが豊富な東シナ海で密漁され、食材として取引されたとみられるという。128匹のうちアカウミガメが100匹ほどで、「半分は屋久島生まれだと予想できる」としている。

屋久島うみがめ館は存続へ

 うみがめ館は同日、今年限りでの解散方針を撤回して活動を継続することも明らかにした。人材不足が解散理由だったが、男性スタッフ2人の勤務が決まったためという。大牟田代表は「浜の門番がいなくなれば、不法地帯になる。ウミガメの保護・調査を優先する重要な役割を果たしていく」と話した。

=2018/12/19 西日本新聞=

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