枝豆、田楽の食べ方は

西日本新聞

 猫の小町と申します。皆さんがお困りのことをたちまち解決していきます。第3水曜は、さまざまな場面のマナーについて「インフィニ フィニッシング アカデミー」(福岡市)の副校長本多美智子さん(51)にお助けいただきます。

 和食の料理の中には、一筋縄ではいかないものがあります。「正しいいただき方って?」と困った経験はありませんか。つるつるしていて箸でつかみにくいもの、きちんと盛られた煮物や天ぷら、なじみの枝豆-。こつさえ押さえておけばもう安心です。

 【前菜のジュンサイ】ジュンサイはわさびじょうゆでいただいたり、吸い物の具として使われたりと、いろいろな食べ方がありますが、一番親しまれているのが酢の物です。そもそも、ジュンサイとは池や沼に自生し、水中に沈んでいる新葉が食用になったもの。まるで寒天かゼリーで包んだような独特の食感があります。このつるんとした舌ざわりが魅力ですが、食べにくい原因でもあります。

 ジュンサイは、つるつるしている上に汁もたれやすいので、複数ではなく、一つを箸でつまむようにします。うまくいかない時は無理をせず、器に直接口をつけて少しずつのみ込んでも構いません。一気に流し込むと酢にむせることがあるので気を付けて。音も立てないように。

 【豆腐田楽】田楽は短冊形に切った豆腐を串に刺し、味の付いたみそを塗って焼いたもの。串ものは串を持って豪快にいただくのが一番、という人もいますが、気の張る席では、やはり避けたほうが無難です。串を抜いて、箸でひと口大に切っていただきます=写真(1)、(2)。

 注意したいのは、口に運ぶ際に豆腐が崩れること。小さめに切ると崩れにくくなります。食べ終わった串は皿の上に一つにまとめます。懐紙があれば包んでおくと丁寧です。

 【皮付きの豆】皮付きの枝豆も、前菜の盛り合わせに使われることがありますが、さてどうする? 日ごろ手で気楽に食べているものほど、あらたまった席では「これでいいの?」と心配になるものです。

 器にたくさん盛られた枝豆は、一つを指でつまみ、皿の上か手元で豆を半分ほど押し出して、口に運びましょう。この時、豆が勢いよく飛び出さないように。そのまま口の中に入れて、皮をかんで豆を押し出すのはNG。癖になっている人は注意しましょう。残った皮は、皮入れの器へ。もし皮入れの器が出ていない場合は、皿の隅にまとめるか、懐紙をお持ちの場合は包んでおくと丁寧です。

 会席料理の先付で出された枝豆は、皿の上に押し出して箸でいただきます。盛られた枝豆と先付の枝豆では、いただき方が違うんですね!

 【天ぷら】天ぷらは揚げたてが一番! 盛り合わせの場合は、味の薄いものから濃いものへと箸を進めるとおいしく食べられます。味のバランスを考えて盛り付けられていますから、手前から箸をつけるとよいでしょう。

 天つゆの薬味は最初と中頃の2度に分けて味の変化をつけてみては。つゆにつけるときは、衣が剥がれないようさっとくぐらせる程度。塩をかけるときは手でつまんで振ります。

 えびやいか、れんこんなど箸で切りにくいものは、直接口へ運んでかじります。その場合、特に女性は、大きく口を開けますので懐紙や左手で口元を覆っても良いでしょう。また、かじりかけを小皿に放置したり、つゆに戻したりするのはNG。すみやかに食べ終えましょう=写真(3)~(5)。

 おなじみの料理でも、気を抜かないで美しくいただきたいですね。

=2018/12/19付 西日本新聞朝刊=

PR

くらし アクセスランキング

PR

注目のテーマ