佐賀市議会が委託議案否決 健康運動センター指定管理者 「財務基盤が脆弱」

西日本新聞

 佐賀市議会は20日の最終本会議で、市健康運動センター(同市高木瀬町)の指定管理者をバスケットボールチーム運営会社「サガスポーツクラブ」など4社でつくる企業体に委託する議案を全会一致で否決した。「バスケ運営会社の財務基盤が脆弱(ぜいじゃく)で、市のチェック態勢も不十分」と判断した。執行部提出の議案の否決は2005年の合併後の市では初めて。

 市議会は10月、市議会に説明せずに他の事業費約3100万円を流用し、このバスケチームの練習場として旧富士小体育館を改修したとして、改修費を含む17年度決算案を全会一致で不認定とした。市政への信頼が揺らぎかねない異例の事態が続いている。

 秀島敏行市長は閉会後、記者団に「説明不足があったかもしれない。市議会の判断を重く受け止めている」と述べた。現在の運営委託先の指定期間が切れる来年3月末までに、再公募して委託先を決める考えを示した。

 これまでの市議会総務委の審議で県中小企業診断協会が同クラブについて「3年、債務超過の状態が続くため、定期的に財務内容をチェックすることが望まれる」と指摘していたことが判明。総務委は17日に全会一致で否決していた。

 現在の運営委託先は、サッカーJ1サガン鳥栖の運営会社「サガン・ドリームス」(竹原稔社長)など3社の企業体。市が来年4月から5年間の委託先を公募したところ、3社は竹原氏の息子が経営する同クラブを加えて応じた。市は4社を候補に決め、委託議案を提出していた。

 クラブを巡っては、体育館改修を指示した畑瀬信芳副市長の長男が、竹原氏が経営する別の会社に籍を置きながら、クラブの運営を手伝っていたことも明らかになっている。

 このほか、市議会は、9億6千万円を追加する本年度一般会計補正予算案など17議案を可決し、閉会した。

=2018/12/21付 西日本新聞朝刊=

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