両親把握の情報を事実認定 高3いじめ自殺、第三者委中間報告

西日本新聞

 県北の県立高3年の女子生徒=当時(17)=がいじめをほのめかす遺書を書いて自殺した問題を巡り、県教委の第三者委員会が20日公表した中間報告書は、遺書に書かれたり、女子生徒の両親が把握したりしていた情報をおおむね事実と認めた。両親は自殺の原因解明など今後の調査に期待を寄せた。

 6月発足した第三者委は、これまでに全校生徒へのアンケート(約8割に当たる240人から回収)や同級生や担任ら計50人への聞き取りを実施。これをもとに女子生徒が自殺を図った当日に複数のクラスメートが「死ねばいい」などと発言したことなど9件を、複数人が直接聞いたことなどを理由に事実と認定した。

 一方、聞き取りでは、女子生徒からいろいろな悩みの相談を受けたとの証言も複数得たが、事実認定はできなかったとした。県庁で会見した第三者委の岩永靖会長は「1人の証言だけでそれを裏付けるものがなかった。一つの情報として今後も参考にする」と述べた。

 県庁で会見に臨んだ女子生徒の母親は「私たちが知っている情報とほぼ同じ。調査はいい方向に進んでいるんじゃないか」と評価。女子生徒が愛用したぬいぐるみを抱きながら「今後も娘に寄り添い調査を進めてほしい」と涙を流した。

 第三者委は、これまでに委員の半数に当たる3人が体調不良などを理由に代わっている。中間報告書を受け取った宮尾千加子県教育長は記者団に「(委員交代は)調査には影響は無かった」と強調した。

 これに対し、第三者委に推薦委員を入れるよう求めてきた女子生徒の両親の代理人を務める迫田登紀子弁護士は「スタートの段階からどういうメンバーで審議するか、オープンな形で議論できていれば、よりよいものになっていたと思う」と話した。

=2018/12/21付 西日本新聞朝刊=

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