【街 みらい】外国人、北九州で結婚写真 混雑せず多彩な景観 官民で誘致推進

西日本新聞 北九州版

香港から来日した夫婦(左端の2人)の結婚式には多くの知人女性も振り袖姿で参列し、日本文化を体験した=1日 拡大

香港から来日した夫婦(左端の2人)の結婚式には多くの知人女性も振り袖姿で参列し、日本文化を体験した=1日

 結婚の記念写真を旅行先で撮る「フォトウエディング」を楽しんだり、神社で結婚式を挙げたりする外国人が、北九州市で増えつつある。京都などに比べて混雑せず、自然や歴史的景観がそろっていることが人気の理由で、フォトウエディングが盛んな香港からは特に注目を集める。結婚関係での訪日は滞在期間が長く、観光消費額も大きい。市はウエディング客の誘致を推進しようと、現地でのプロモーションに乗り出している。

 足立山の麓にある妙見宮(小倉北区)で1日、香港から来たカップルが神前式を挙げた。2人とも大の日本好きで、訪日回数は20回以上。新郎の陳浩基さん(34)は「こんなに静かな自然は香港にはない。日本で挙式できて本当にうれしい」と感慨深げ。式には新婦の李詠安さん(36)の誘いで、振り袖を着た友人17人も参加。李さんは「北九州は大きな街ではないけれど、日本文化を感じられる場所が多い。みんな楽しんでくれた」と話した。

 北九州市は2016年度、海外ウエディング客の誘致推進を開始。小倉城や門司港レトロ地区、平尾台、若松の海岸など多彩な景観が強みで、17年度に市内でフォトウエディングを実施した海外のカップルは56組。18年度は9月までの6カ月に38組で、前年度を上回るペースだ。

 特に熱い視線を向けるのは、フォトウエディング実施率が97%という香港の結婚市場。市は18年度、フリーペーパーなどの現地メディアに、市内の撮影スポットを紹介する記事を掲載。38組のうち15組が香港からの来日だった。撮影より消費額が大きい挙式の誘致も増やしたいという。

 民間では、小倉北区の一般社団法人「日本フォトウエディング協会」が受け入れの促進役を担う。鶴留一彦代表理事は「ワンストップの窓口として美容室や衣装店と連携し、利便性を高めている」と話す。

 海外ウエディング客の訪問先としては京都や北海道も人気だが、鶴留代表理事は「観光客が多くて撮影に向かず、関係業者の手配も難しい。北九州は大きな可能性を秘めている」と話している。

=2018/12/21付 西日本新聞朝刊=

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