肢体の不自由な人向けの技術革新は日進月歩

西日本新聞

 肢体の不自由な人向けの技術革新は日進月歩。先日のくらし面で、目の動きだけでパソコンを操作できる「視線入力装置」を駆使する特別支援学校の小4の女の子を紹介した。難病のため指しか動かず人工呼吸器も装着。でも装置のおかげで言葉を伝え、授業も受け、書や絵まで楽しむ。

 実は彼女、昨年までは通学していた。呼吸器の扱いはデリケートなため、母親が学校に待機し対応する形で登校が認められていた。しかし妹が生まれて待機できなくなり訪問教育に変わったのだ。「先生方は変わらず愛情を注いでくれる」(母親)ものの、授業の時間数も、同年代の友人と触れ合う機会も激減した。

 呼吸器管理など医療的ケアを学校に配置された看護師らが対応する試みは広がっているが、「安全第一」(学校側)と慎重になるあまり、遅れがちな地域も。学ぶ力も手段もあるのに通学できない子どもの胸中に、社会は耳をそばだてるべきだ。 (三宅大介)

=2018/12/23付 西日本新聞朝刊=

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