熊本のバス、色多すぎ? 多彩な5社10色 「分かりにくい」と困惑も

西日本新聞

 県内を走る路線バスの車体デザインは5社で10色ある。事業者が塗り替えでイメージ刷新を狙ったり、旧熊本市営バスを引き継ぐ新会社が設立されたりしたことが理由だが、県外出身者などからは「分かりにくい」と困惑の声も聞かれる。

    ◇   ◇

 「8年ぶりに新車を入れたのをきっかけに色を変えました。原点回帰です」と話すのは熊本電鉄バスの幹部。1987年まで使っていた紫のしま模様を参考に、白を増やした明るいデザインにした。近年、中古を購入していたが、2016年から新車を増やしている。ただ、半分以上の台数を占める赤と紺のツートンや、1999年の創立90周年を記念した黄色も走っている。

 熊本バスも3色が混在する。「赤バス」として親しまれたオレンジは走行20年を超す古い車両だ。その後オレンジと白が登場、数年前からは、白地に笑顔のイラストをあしらったデザインに。塗り替えの理由や時期は不明だが、「明るい気持ちになるため笑顔にしたらしい」(ある社員)との説もある。

 熊本都市バスは、九州産交、熊本電鉄、熊本の民間3社の出資で発足し、2009年度から6年かけて旧熊本市営バスから路線と車両の移譲を受けた。比較的新しい車両は白に塗り替えたが、市営の緑色も残る。

 県内最大手の九州産交バスと子会社の産交バスは伝統的に青色。一部に水色のバスがあるが、走り始めた時期などは分からない。

 熊本市の大学講師の女性(45)は「日頃乗る路線は限られているし、カラフルで面白いのでは?」。同市に21年前から住むタイ出身の主婦森アッチャラーさん(47)は「家の近くを通るバスは『緑か白の4番』と覚えているけど、バス会社の違いは分からない」と話す。

 同じ事業者で色やデザインを統一できないのか。ある事業者の幹部は、「塗り替える間の予備車が足りず、丁寧に塗装すると1台100万円近くかかる」と打ち明けた。熊本都市圏のバス利用者数は最盛期だった1960年代の4分の1に低迷する。色とりどりのバスに、厳しい経営環境が透けて見える。

=2018/12/25付 西日本新聞朝刊=

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