別府温泉「タトゥー」OK ラグビーW杯期間限定で受け入れ拡大 「訪日客おもてなし」重視

西日本新聞

多くの旅館とホテルは、タトゥーを入れた人の入浴を禁止している=大分県別府市 拡大

多くの旅館とホテルは、タトゥーを入れた人の入浴を禁止している=大分県別府市

 来年のラグビーワールドカップ(W杯)で準々決勝など計5試合が行われる大分県の別府市旅館ホテル組合連合会は、W杯期間中に、タトゥー(入れ墨)をした温泉客の受け入れを拡大する方針を決めた。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(東京)によると、同様の試みは全国の温泉地でも初めてという。

 タトゥーは反社会勢力のイメージが強く、国内の温泉では入浴を禁止している施設が多い。湯どころ別府でも約400施設のうち7割が「他の客に不快感や恐怖心を与える」として認めていないという。

 ただ、ニュージーランドなど海外では伝統文化やファッションとして認知され、多くの外国人客が見込まれるW杯期間中は「おもてなし」として受け入れを拡大することにした。

 別府市連合会は来年1月、ホテルや旅館などを経営する組合員110事業所に意向調査をする。参加意向を示した事業者は、W杯がある同10月限定で受け入れる。堀精治専務理事は新たに数十施設が受け入れるとみており、「日本人客の苦情が少なければ、その後も受け入れる施設が出てくるのでは」と話した。

 ただ、旅館やホテル側には当惑する声も根強い。同市の老舗ホテルでは今年、入浴を禁止しているタトゥーをした韓国人の若者数人が大浴場に入り日本人客から苦情が寄せられた。インターネットの口コミサイトにも掲載されたという。支配人は「悪い評判は集客に直結する」と不安視する。

 別府市は、タトゥーがあっても入浴できる100施設を紹介するサイト「Enjoy Onsen」を公開している。地図サービスのグーグルマップ上で、大浴場や足湯、手湯を色分けして示している。

=2018/12/30付 西日本新聞朝刊=

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