初詣、初売り、稽古始め……それぞれの思い胸に、新年始動

西日本新聞

日田市の吹上神社で、初詣をして獅子頭のおはらいを受ける子ども 拡大

日田市の吹上神社で、初詣をして獅子頭のおはらいを受ける子ども

トキハ本店の初売りで福袋を手に取る買い物客 元旦稽古で元気よく竹刀を振る三芳少年剣士会の子どもたち 七福神に扮(ふん)して巡行に向かう子どもたち

 2019年が明けた。三が日、県内では初売りや初詣、剣道の稽古始めなどがあり、それぞれの思いを胸に動き始めた。

■災害のない年に 未明から参拝客 日田・吹上神社

 2017年の九州豪雨で流失、昨年復旧工事を終えたJR久大線の鉄橋を望む日田市の吹上神社には1日未明から多くの参詣客が訪れ、災害のない穏やかな年となるよう祈った。

 日付が変わり新年になると、集まった人たちが拍手。参拝を済ませた人たちは獅子頭のおはらいを受けたり、地元住民が振る舞うお神酒や甘酒を味わったりした。餅つき体験もあり、子どもたちが楽しそうに杵を振り、明るく楽しい声が飛び交った。

 帰省中で家族と訪れた大分市の中学1年鍋倉菜桜さん(12)は「部活と勉強を両立できるようお願いしました」とすがすがしい表情だった。

■開店前から4000人 福袋に長蛇の列 大分・トキハ本店

 県内の多くの大型商業施設では初売りがあった。大分市のトキハ本店では2日、午前9時の開店前から約4千人が売り場ごとに分かれて列を作り、開店と同時に小走りで目当ての福袋を手に取っていた。

 5階の生活雑貨売り場では、数十秒で売り切れるものもあった。ストールや部屋着など4個の福袋を買った同市の会社員女性(35)は「開店前から並んで、欲しかった物は買えた。家で中身を確認するのが楽しみ」と胸を躍らせていた。

 同店は今年1万5千個の福袋を用意。平成31年、西暦2019年にちなみ、31万円のスーツの福袋、3100万円、2019万円の宝飾品の福袋もあった。

■気合の掛け声で、竹刀打ち込む 三芳少年剣士会・元旦稽古

 日田市の三芳少年剣士会は1日、同市の三芳小体育館で元旦稽古。子どもたちは身も縮こまるような寒さの中、はだしの指先を赤く染めながら大きな声を出して竹刀を振った。

 剣士会は1968年に創立し昨年が50周年。元旦稽古は創立当初から続く。これまでに約680人の剣士を育て、今は未就学児から中学生まで50人が稽古に励む。元旦稽古には高校や大学、社会人で活躍するOBやOGも集まり、子どもたちは大人を相手に竹刀を力いっぱい打ち込み、体育館に掛け声と竹刀の音が響いた。

 指導責任者の小宇佐尚志さん(64)は「言い訳をしない自分をつくり、何事も自己責任で完結する体と心を培おう」と子どもたちに呼び掛けた。2日には同市内で50周年の記念祝賀会も実施した。

■“子ども七福神” 宝船に「福」載せ巡行 玖珠・九重

 七福神の格好をした子どもたちが玖珠、九重両町を巡る「豊後七福神巡行」が2、3日の両日あった。両町の有志が1990年に始め、今年で30回を数える恒例行事。“七福神”たちは野菜や米、酒を積んだ宝船とともに地域をくまなく回り、福を届けた。

 2日は九重町の宝八幡宮で神事を行い、赤や紫、桃色の衣装に身を包んだ小中学生11人が2グループに分かれて町内を回った。同町恵良の民家では恵比須役が、鯛を住民に釣らせて「この家の繁栄は間違いなし」と高笑い。大黒天役は打ち出の小づちを振り、弁財天役が「みんなが幸せになりますように」と絵馬を渡した。

 迎えた井上ミツノさん(90)は「毎年、楽しみです」。七福神の中学2年藤原龍馬君(13)は「恥ずかしいけれど、地域の人の笑顔がうれしい」と話した。

=2019/01/04付 西日本新聞朝刊=

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